子供のころ、カブトムシの幼虫がいたと聞いて、
掘りに行っても、カナブンの幼虫だったり、
そこらの木を探してみても、
アブラゼミしかいなかったり。
それもそのはず、あたりは一面田んぼだった。
結局、もらったりして育てたことはあったものの、
自然から採取したことは無かった。
ある日、妻から携帯に電話がかかる。
「カブトムシを公園で子供が拾ったから、連れて帰ってもいい?」
ケースを一つ購入した。
次の日「公園で、カブトムシを捕ったから持って帰る」
そして次の日も。
ケースが無常に増えていく。
カブトムシ道の始まりだった。